耳硬化症とは耳小骨のあぶみ骨が固着して動きにくくなる病気です。あぶみ骨は鼓膜からの振動を内耳に伝える役割を担っており、固着することで音がうまく内耳に伝わらずに難聴や耳鳴りを引き起こします。原因としては遺伝的要因やホルモンの影響が関与していると考えられており、妊娠や出産などの影響で発症する可能性も指摘されています。治療としては手術であぶみ骨を摘出して代わりにピストンをたてる方法があります。手術は難聴の程度などにより、適切な時期に行います。進行性の病気のため、定期的な受診が必要となります。