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メニエール病

メニエール病は、内耳のリンパ液の量が増えて、めまい、難聴、耳鳴り、耳閉感などの症状を繰り返す病気です。
原因は内耳のリンパ液の産生過剰や吸収障害と考えられています。

症状としては数時間から数日続く回転性めまいで、めまいと関連して難聴や耳鳴りを伴うことが多いとされております。難聴は、低音域から始まり、徐々に高音域にも広がることもあります。

治療は薬物療法が中心となります。内耳のむくみをとる薬やめまい・吐き気などを抑える薬を用います。
メニエール病は気圧の変化やストレス・疲労などでも悪化します。運動、水分摂取、ストレスを溜めない、疲労をためないなど日常生活の改善が重要となります。

メニエール病は治すことが難しい病気であり、病状をコントールしながら付き合っていくことが重要になります。

 

⚫︎メニエール病診断基準

A . 症状

1.めまい発作を反復する。めまいは誘因なく発症し、持続時間は10分程度から数時間程度

2.めまい発作に伴って難聴、耳鳴、耳閉感などの聴覚症状が変動する

3.第Ⅷ脳神経以外の神経症状がない

B . 検査所見

1.純音聴力検査にて感音難聴を認め、初期にはめまい発作に関連して聴力レベルの変動を認める

2.平衡機能検査においてめまい発作に関連して水平性または水平回旋混合性眼振や体平衡障害などの内耳前庭障害の所見を認める

3.神経学的検査においてめまいに関連する第8脳神経以外の障害を認めない

4.メニエール病と類似した難聴を伴うめまいを呈する内耳・後迷路性疾患、小脳、脳幹を中心とした中枢性疾患など、原因既知の疾患を除外できる

5.聴覚症状のある耳に造影MRIで内リンパ水腫を認める

 

メニエール病確定診断例:A3項目+B5項目

メニエール病確実例:A3項目+B1〜4項目

メニエール病疑い例:A3項目

 

⚫︎メニエール病非定型例

(1)蝸牛型

A . 症状

1.難聴、耳鳴、耳閉感などの聴覚症状の増悪、軽快を反復するが、めまい発作を伴わない

2.第8脳神経以外の神経症状がない

B . 検査所見

1.純音聴力検査において感音難聴を認める。聴力型は低音障害型または水平型感音難聴が多い

2.神経学的検査において難聴に関連する第8脳神経以外の障害を認めない

3.メニエール病と類似した難聴を呈する内耳・後迷路性疾患、小脳、脳幹を中心とした中枢性疾患など、原因既知の疾患を除外できる

 

メニエール病非定型例(蝸牛型)確実例:A2項目+B3項目

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